脱出シューターの感度とeDPI設定2026 ゲーム間そろえ方
この記事の要点 ・cm/360(マウスを360度旋回させる物理距離)が、ゲームをまたいで唯一そろえられる普遍の単位。まずこれを決める。 ・同じDPI×ゲーム内感度でも体感は揃わない。各ゲーム固有のyaw係数が違うため、cm/360を一定に保つ変換が必要。 ・脱出シューターは索敵が長く精密射撃が要る前提なので、低感度寄り(40-60cm/360)を本線、攻めるなら30-40cmが判断フレーム。 ・プロ平均eDPIは概ね250-320帯(Valorant 667名で平均eDPI≒267・中央値240前後・平均cm/360≒45cm)。脱出シューターでも近い帯が無難な出発点。 ・本記事の数値は各converter・公式集計の公開値/目安。一次実測値は当方未計測のため断定せず、順次追加します。
Tarkovで合わせた感度をARC RaidersやDelta Forceに持ち込んだら、なぜか別物のように感じた——その正体は気のせいではなく、各ゲームのyaw係数の違いだ。本記事はEscape from Tarkov・ARC Raiders・Delta Force・Marathonといった脱出シューターを想定し、eDPIとcm/360の計算でタイトル間の感度を物理的にそろえる手順を、出典付きで構造化する。実測アシストや体感の断定は当方未計測のため避け、公開された計算式・集計値・公式範囲のみで進める。
eDPIとは何で、どう計算するの?
eDPI = DPI × ゲーム内感度で、実効感度(effective DPI)を表す指標だ。マウス本体のDPIとゲーム側の感度スライダーを掛け合わせた数値で、たとえば800DPI×0.3なら eDPI=240、400DPI×0.6でも eDPI=240 と、同じ振り向きの速さになる。DPIと感度の組み合わせは無数にあるが、eDPIを揃えれば「だいたい同じ速さ」を再現できる。ただしこれは同一ゲーム内での比較に有効な指標で、ゲームをまたぐとそのまま通用しない点が次の論点になる。
なぜ同じDPI×感度でもゲームが変わると体感が違うの?
各ゲームが固有のyaw係数(感度1.0でのマウスカウント当たり回転度数)を持つからだ。yawが違えば、同じeDPIでもマウスを同じ距離動かしたときの実際の旋回角度が変わる。確証のある数値ではCS2/Apexのyaw=0.022、Valorantのyaw=0.07で、3倍以上の開きがある。つまり感度の数値「2.0」は各エンジンで別物であり、ゲーム間で唯一そろえられる普遍の単位は次に説明するcm/360だけになる。
cm/360とは? なぜゲーム間で唯一そろえられる単位なの?
cm/360は、画面内で360度ぴったり旋回させるのにマウスを物理的に何センチ動かすかを表す。計算式は cm/360 = (2.54 × 360) / (DPI × Sensitivity × Yaw)。値が大きいほど低感度(精密・たくさん動かす)、小さいほど高感度(速い・少し動かす)。34cm/360という値は、どのゲームでも「机の上で34cm動かせば一周する」という同じ物理的事実を指す。だからゲームをまたいで感度をそろえたいなら、感度の数値ではなくcm/360を一定に保つのが正解だ。設定の土台になる画質・遅延側の最適化は脱出シューターのfps安定化と設定最適化ガイドに分けてまとめてある。
プロはどのくらいの感度を使っているの?
プロ平均eDPIは概ね250-320帯、cm/360にして45cm前後が一つの基準だ。タクティカル系の代表としてValorantの大規模集計(667名・更新2026-05-18)では、平均eDPI≒267・中央値eDPI=240・平均cm/360≒45cmという結果が出ている。別集計でも平均eDPI約282・中央値256・レンジ200-450と、近い帯に収束する。脱出シューターはValorant同様に索敵と精密射撃が長い設計なので、この帯を出発点に置くのは理にかなっている。
下表は出典付きで集計値を1つに統合したもの。タイトルごとの設計差(タクティカル/バトロワ)で推奨帯がずれる点に注目してほしい。
| 区分 | 平均eDPI | cm/360目安 | DPI分布の傾向 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| Valorant プロ(667名集計) | ≒267(中央値240) | ≒45cm | 約50%が800DPI / 約40%が400DPI / 1600超はほぼ皆無 | prosettings.net |
| Valorant プロ(別集計) | ≒282(中央値256・レンジ200-450) | 30-50cm相当 | 800/400が主流 | rankedkings / gameplayking |
| CS2 プロ(参考) | 平均900弱(トップは1500超も) | 速め寄り | 400/800が中心 | rankedkings |
| Tarkov / 脱出系 プロ(帯) | 概ね120-800と幅広い | 20-80cm | DPI別に推奨感度が定義される | gamesensconverter / xbitlabs |
※Valorantのスコープ感度は平均0.97(79%が1.00)。脱出シューターでもADS/スコープ倍率は1.00基準が無難な出発点(出典: prosettings.net)。
脱出シューターは結局どのcm/360にすべき?(低感度寄りの判断フレーム)
索敵が長く精密射撃が要る脱出シューターは、低感度寄り(40-60cm/360)を本線にするのが合理的だ。cm/360の推奨帯はゲーム設計で変わる。タクティカル系(CS2/Valorant)は25-55cm、精密重視なら40-50cmも一般指針とされ、Aimlabsの推奨スタートはValorant/CS2=50cm(レンジ35-75)。一方バトロワは20-35cmと速い寄りだ。脱出シューターは「広いマップを長く索敵し、遭遇時に精密に撃つ」というタクティカル寄りの体験なので、安全圏を40-60cmに置き、機動戦や近距離の比重が高いプレイなら30-40cmへ攻める、という二段構えが扱いやすい。
判断フレーム(脱出シューターのcm/360) ・40-60cm(本線): 索敵・遠中距離の精密射撃を重視。フリックより安定したトラッキング向き。迷ったらここ。 ・30-40cm(攻める): 近距離遭遇・素早い振り向き重視。エイムの土台がある人向け。 ・25-35cm(速い寄り): バトロワ的な機動戦向け指針で、脱出シューターでは上級者の選択。安定性は犠牲になりやすい。
この帯はあくまで出発点で、Aimlabsなどのトレーナーで微調整して自分の最適点を探すのが王道だ。低感度を活かすには広い可動域が要るので、マウスの脱出シューター向けマウスパッドの選び方とおすすめ(大判・滑走面)と、安定したセンサーの脱出シューター向けゲーミングマウス比較2026がそのまま命中精度に効いてくる。
ゲーム間で感度をそろえる具体手順は?(Tarkov→ARC/Delta Force等)
基準のcm/360を1つ決め、各ゲームのyawを使って感度に逆算するのが手順の核だ。変換式は targetSens = (sourceDPI × sourceSens × sourceYaw) / (targetDPI × targetYaw)。DPIを全ゲーム共通(例: 800)に固定すれば、あとはyaw差だけを吸収すればよい。実務では次の流れになる。
- 基準を1つ決める。例: 800DPI・cm/360=45cm(脱出シューターの本線帯)を「正」とする。
- DPIを全タイトル共通にする。マウス側で800DPIに統一し、変数をゲーム内感度だけに絞る。
- converterで各ゲームの感度を算出する。cm/360やyawはconverter内部で計算されるため、自分で公式に代入しなくてよい。
- 得た感度を各ゲームに入力し、可動域(机)で360度旋回を実測して45cm前後か確認する。
- スムージング・加速はオフ。例としてARC Raidersは加速0・スムージング0が推奨され、生の入力で揃えるのが鉄則。
下表は各converter・記事で公開されている具体値の例。個別ゲームのyaw数値はconverterページに明示がなく一次確認できていないため、ここでは確証のある係数と公開された推奨感度のみを載せ、脱出シューター系の最終値は各converterでの都度算出を前提にする。
| 項目 | 値 | 確度・注記 | 出典 |
|---|---|---|---|
| CS2 / Apex の yaw | 0.022 | 確証あり | edpi-calculator.org |
| Valorant の yaw | 0.07 | 確証あり | edpi-calculator.org |
| ARC Raiders 推奨マウス感度 | 38(800DPI)/ 19(1600DPI) | 公開推奨例・スムージング0/加速0 | GameSpot / bestsensitivity |
| Delta Force 感度目安 | 5-8(DPI依存) | 公開目安 | sportskeeda / converter |
| Tarkov DPI別ゲーム内感度 | 400DPI=0.229-0.914 / 800DPI=0.114-0.457 / 1600DPI=0.057-0.229 | converter算出レンジ | gamesensconverter / xbitlabs |
| Marathon の yaw | 現時点では未確認 | 今回の検索では一次確認できず | — |
※ARC RaidersやDelta Force等の個別yaw値はconverter実測ベースで内部計算される。表の感度は「同じcm/360」を保証する確定値ではなく、各converter(mouse-sensitivity.com等)で基準cm/360を入れて都度算出するのが正確。Marathon固有のyaw値は未発表のため断定しない。
感度を詰めたら、入力遅延も下げるべき?(NVIDIA Reflex)
感度統一とあわせてシステムレイテンシを下げると、同じ感度でも狙いが合いやすくなる。NVIDIA Reflex有効時、公式値ではValorant/Fortnite/Apex/Destiny2等で最大30%、Escape from Tarkov・Rustでは最大38%のシステムレイテンシ低減が示されている。絶対値は機種・構成依存で、数十ms規模の削減が見込まれるという公式トーンだ(ms値の断定は避ける)。さらにReflex+Boostは標準のReflex Onより数ms上乗せで低減する(GPUが省電力クロックへ落ちるのを防ぐため)。感度を合わせても遅延が大きいと体感がぶれるので、対応タイトルではReflexをオンにしておきたい。回線側のPingとは別問題なので切り分けて考える。
各タイトルの基礎知識や立ち回りまで含めた全体像は脱出シューター完全ガイド2026に集約してある。感度・遅延・機材を一通り整えたうえで、立ち回りの設計に進むと無駄がない。
よくある質問
Q. eDPIだけ合わせればゲーム間で同じ感度になりますか? A. なりません。eDPI(DPI×感度)は同一ゲーム内の比較指標です。ゲームごとにyaw係数が違うため、同じeDPIでも旋回角度が変わります。ゲーム間で揃えるなら、物理距離であるcm/360を一定に保ち、converterで各ゲームの感度を逆算してください。
Q. 脱出シューターのおすすめ感度はどのくらいですか? A. 索敵と精密射撃が長い設計なので、まず40-60cm/360(低感度寄り)を本線に置くのが無難です。近距離遭遇の比重が高いなら30-40cmへ。プロ平均はeDPI250-320帯・cm/360≒45cmで、この付近が出発点として扱いやすい数値です。
Q. DPIはいくつにすべきですか? A. 集計上プロの約50%が800DPI、約40%が400DPIで、1600DPI超はほぼいません。ゲーム間統一を簡単にするなら、全タイトルで800DPIに固定し、調整はゲーム内感度だけで行うのが管理しやすい方法です。
Q. ARC RaidersやMarathonの正確なyaw値はどこで分かりますか? A. 個別ゲームのyaw数値は公開converterページに明示がなく、本記事執筆時点では一次確認できていません(Marathonは未発表)。確実なのは基準cm/360を決め、各converterに入力して感度を算出する方法です。確証があるのはCS2/Apex=0.022・Valorant=0.07の係数のみです。
出典・一次データ
- prosettings.net — VALORANT Best Settings(667 Pro Players・更新2026-05-18): 平均eDPI・cm/360・DPI分布・スコープ感度
- edpi-calculator.org — Sensitivity Converter & eDPI to cm/360: eDPI/cm/360計算式・yaw係数(CS2/Apex=0.022・Valorant=0.07)・変換式
- Omnicalculator — eDPI Calculator: eDPI=DPI×感度の定義
- Calculator Academy / Aimlabs — cm/360計算式とゲーム別推奨スタート値(Valorant/CS2=50cm等)
- gamesensconverter / xbitlabs / mouse-sensitivity.com — Escape from Tarkov・ARC Raiders・Delta Force のDPI別推奨感度とconverter
- GameSpot — Best Keybinds and Mouse Settings in ARC Raiders: 推奨マウス感度38(800DPI)/加速0/スムージング0
- rankedkings.com / gameplayking.com — Valorant/CS2プロ eDPI集計(平均282・中央値256・レンジ200-450)
- NVIDIA GeForce News — Reflex Low-Latency Platform / EFT Reflex: 最大30%(Valorant等)・最大38%(EFT/Rust)低減
※本記事の数値は各converter・公式集計の公開値および一般的な目安です。各ゲーム固有のyaw値(ARC Raiders/Delta Force/Marathon等)は一次確認できていない項目があり、Marathonのyaw値は未発表のため断定していません。一次実測値・体感アシストは当方未計測のため掲載しておらず、実測データは順次追加します。プロ集計値・cm/360推奨帯は更新で変動するため目安としてご確認ください。
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